芦野氏居館跡
芦野谷のほぼ中央に芦野氏居館跡(町指定・史跡)がある。この居館跡は、平安末期から室町中期にかけての芦野氏の居館であり、文明の頃(1469―86)、山城の館山城へ移ったという。
この地を熊野堂とも、コウト(神土)ともいう。明治になり、健武山湯泉神社に合祀されるまで、熊野社が安置されていたことによる。南北約129㍍、東西約100㍍の回字型の居館跡であり、吾妻鏡の建長元年(1256)6月2日の条に、「奥の大道に夜討強盗が蜂起しているので取り締まるよう」、鎌倉幕府が街道筋の御家人たちに指示したとあるが、その中に「葦野地頭」の名前が見える。この葦野地頭が芦野氏居館跡の主であったと考えられている。
- 所在地
- 〒329-3443 栃木県那須郡那須町芦野
- 交通アクセス