初花清水・瓢石
泉田の一里塚を過ぎ、国道から左へ折れた集落が寄居大久保である(富岡にも大久保がある。水塩大久保という)。
集落の横に旧道があり(陸羽街道、旧国道294号)。この旧道に沿って歌舞伎「箱根霊験記……」で知られる主人公の勝五郎とその妻初花がこの地で病気になり、名主大島家の世話を受けたという。
初花清水は、美人であった初花が毎朝顔を洗ったといわれる清水であり、仇討を祈願し勝五郎が岩に彫ったものが瓢石(ふくべいし)であるという。
大正期に青年団によって建てられた「初花清水(はつはなしみず)」碑が建つ。瓢石は国道と旧道との接点にあり、1㍍余の瓢箪石が瓢石の場所を示して建っている。現在のものは、地元有志によって建てられたものである。
- 所在地
- 〒329-3441 栃木県那須郡那須町寄居
- 交通アクセス