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安達家蔵座敷

 

芦野宿は、芦野氏が御殿山に居館を築いてから、その城下町として形成され、さらに江戸時代になって奥州道中が整備され、交通・産業が盛んになると、宿場町としても発展した。最盛期には、旅籠42軒、雑貨屋13軒が軒を並べていたという。

蔵座敷のある安達家は、江戸時代から「丁子屋」の屋号を持つ家で、芦野仲町のほぼ中央に位置している。安達家の本屋は、すでに改築されているが、蔵座敷は当時の造りを良く残している。座敷は八畳二間あって、「床の間」「違い棚」があり、意匠・構造ともに優れている。江戸時代には、身分の高い人々は、身の安全と宿泊中の安全を図って、このような堅牢な土蔵造りの部屋を利用したのであろう。

 

所在地
〒329-3443 栃木県那須郡那須町芦野2746
電話番号
0287-74-0010
交通アクセス
芦野温泉から3km。那須ICから車で15分。 294号線で芦野宿商店街を目指します。

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